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当法人は金沢に拠点があります。昨日、バスで珠洲に出かけてまいりました。
金沢からの往復バスは現在1日4往復です。先日の水害のため七尾・穴水のあたりは迂回運行でした。
途中車窓を眺めていると令和6年1月の大地震・津波の時が想い出されました。その当時から考えれば一見すると復興が進んだように感じましたが、道路は奥能登に進むにつれでこぼこ(凸凹)が激しくなり、現在も修繕途中である事は明らかでした。
13:50。迂回運転のため予定より遅れて、終点「道の駅すずなり」に到着しました。
まず行きたかったところは「スズ交通」さんでした。
支援で入らせて頂いた時「拠点に」と使用させて下さった建物やお部屋は、いまも健在でした。
そして、そこでお勤めされている方もご健在!「おー、久しぶりだな!」元気に迎え入れて下さいました。
「毎朝ここで一緒に朝ごはん食べたなー。毎日(午後)3時になったら“さて、今日の夕飯は何がいいかな”って考えて、準備するのも楽しかったな。あの時来てくれたみなさんに助けられたな。」
久しぶりに、しかもアポイントもとらずにおじゃました私に、当時水道もガスもとまった真冬の珠洲で一緒に私たちのスタッフ等が過ごした日々を、懐かしそうに語られていました。
運転手の皆さんご自身やご家族のことだけでも大変な状況だったでしょうに、それでも外来の私どもに「おでん」「鍋」を毎日振る舞う事で、元気さを保つことができたのだというお話です。私たちも当時どんなに助けられたことか。うちのスタッフたちが交代で現地支援し、しかもそのうち2名はなんとその後に能登へ移住し現在も支援に携わらせて頂いています。
そしてなによりも、今年6月より「いしかわ被災者支援センター」を受託させていただける事となった手前の活動でもありました。改めて、一緒に長い時間思い出話をして過ごしました。
タクシーはその後に購入の補助があったようで、新車ハイブリッド車が数台とまっていました。
「またおいでよ」と話して下さいました。
続いて「あみだ湯」さんにおじゃましました。ここは市民の方々の入浴場所として被災直後の早い時期から営業再開したので、車両の交通整理活動でおじゃました現場でした。
14時オープンでしたからちょうどオープン間もない時間でしたが、市民の方・帰省の方などで賑わっていました。災害当時は「海が見える浴室」は閉鎖されていたのですが、現在はその部分も再開していましたので、時間をかけゆっくり能登の海を眺めながら入浴してきました。
珠洲市内は、ごく一部分はいまも水道が未通とのこと。道路も、少し足元をみるだけでもまだまだ段差などそのままです。
でも、道行く住民の方々は穏やかに、元気に市内で過ごされている様子も見られました。
ご事情はそれぞれに異なるかもしれませんが、私たちは金沢を拠点に石川県での事業をさせていただける事になった立ち位置として、これからもおひとりおひとりの復興と今後の生活設計に想いを馳せながら、活動をさせて頂きたいと、1年ぶりに珠洲におうかがいしながら強く感じました。
スタッフS