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「災害ケースマネジメント研修in高知」に参加して

「災害ケースマネジメント研修in高知」に参加して

令和71017日に高知市の高知共済会館で開催された「災害ケースマネジメント研修 in 高知」に参加させていただきました。この研修は「能登半島地震と奥能登豪雨 珠洲市の現状と課題」をテーマに、珠洲市復旧・復興本部健康サポート推進室室長の三上豊子さんを講師に招き行われました。

まず珠洲市の現状として人口1万人あまりの「日本一小さな市」であること、高い高齢化率、要介護認定者の増加など現在の珠洲市が抱える深刻な問題、その後令和611日の能登半島地震で震度6強の地震と津波で甚大な被害を受けた珠洲市の災害対応のお話となりました。

発災直後の情報把握ができない中、12日には珠洲市保健医療福祉調整本部を立ち上げ関係機関(DMATHuMAなど)との連携を図ったこと、ただ当初は20チームが短期間で入れ替わるため支援の要望をうまく伝達することができなかったことを課題として上げられました。発災後26時間で「珠洲市生活サポート部会」を立ち上げ被災者の支援を始め、避難所の支援、高齢者の在宅支援を官民連携で始めました。これは令和5年に珠洲市で起こった震災の教訓として「行政だけでは無理」であること、官民連携の重要性を学んでいたために迅速に対応できたということです。

珠洲市は半島を囲むように小さな集落が点在、また内陸部にもそうした集落があります。そうした集落を結ぶ道路が地震によって寸断したために避難所に行けない被災者、通信網の途絶で声を上げられない在宅高齢被災者を把握するため1月16日からは在宅全戸ローラーを開始、個別ケースマネジメントを始めました。私自身も2月以降幾度かボランティアで奥能登に通いましたが、インフラが途絶した中での支援員の活動がいかに困難であったか、頭の下がる思いです。

高知県は南海トラフ地震が起こった際、甚大な被害が想定されています。会場では高知県の県職員や関係者の方々が熱心に耳を傾けメモをとる姿が見受けられ、多くの質問が三上さんに寄せられました。会場参加者は20数名、オンライン参加者は70名を超え「災害ケースマネジメント」への関心の高さがうかがえました。

最後に三上さんより災害対応で重要なこととして「顔の見える関係性」、「支援・受援のワンチーム」、「一人ひとりに寄り添った対応と行動」、そして「終わりを意識し、課題を持ち帰り、笑顔を置いてきてください」と示されました。これから災害支援にかかわるNPOの一員として心に刻む言葉となりとても有意義な研修会となりました。

スタッフ Y

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